〝運動は薬〟外来のブログを開設しました!
宮の森記念病院 副院長の鐙谷(あぶみや)です。
このたび〝運動は薬〟外来のブログを開設しました。今回は第1回目として当外来を紹介したいと思います。今後、運動が疾病予防にどのような効果があるか等、運動にまつわる話を紹介していきたいと思っています。
「生活習慣病の改善、脳卒中の予防を目指す〝運動は薬〟外来」
〝運動は薬〟外来は、運動習慣を付けてもらうことで、生活習慣病の予防・改善を図り、さらには脳卒中を含めた循環器疾患の予防を目指しています。
運動は健康に良いとよく言われますが、「どれだけの運動でどのような効果があるのか?」「運動のやり過ぎで心配になることは?」といった問いにも研究データに基づいてお答えできる外来です。
当外来ではまず患者さんの生活状況や運動習慣の情報を取得し、採血検査、体幹CT、脳MRI、心電図、等を行って、患者さんの基礎的な身体状態の評価を行います。そして患者さん個々に応じた継続可能な運動プログラムを立案し、実施のための指導を行います。この際、重要なのは運動の動機付けで、なぜ運動が薬と同等の効果を持つのかを最新の研究データを元に説明して理解していただいています。また内臓脂肪の多い方には栄養指導も併せて行っています。基本、月1度のペースの受診で、患者さんには毎日の血圧や運動内容を報告してもらい、これをグラフ化することで、運動と血圧の関係を“見える化”しています。実際、運動が習慣化出来た方では血圧が5㎎Hg程度低下する結果を得ており、運動の効果を実感していただいています。また、定期的な採血、画像検査でも運動の効果を評価しています。脳卒中予防に運動習慣の重要性が近年明らかになっており、脳卒中のない健康ライフのために、当外来ではこれからも患者さんと伴走していきたいと考えています。
“運動は薬”外来の詳しい内容はこちら
https://www.miyanomori.or.jp/undou/
<プロフィール>
鐙谷 武雄(あぶみや たけお)
当院副院長、専門は脳神経外科で、中でも脳血管障害(基礎研究に長らく従事してました)
運動習慣は、出来るだけ毎日のストレッチと8㎏ダンベルでの筋トレ、週2回程度のランニング、不定期の10分間HIIT(高強度インターバルトレーニング)、たまのゴルフです。